体が休みの間は、頭が働きっぱなし。
 考え事ばかりしてしまう。
 それも、しょうもないことばかりを。

 だから体を動かしている方が楽だし、楽しい。
 安心する。

 
 来年の手帳が店頭に並びはじめたとは言え、今年読んだ本について総括するのはまだ早いだろう。
 
 しかし、何度もしつこいくらいここで取り上げてきたけれど、 
 
「野生の哲学―野口晴哉の生命宇宙 」(ちくま文庫)は、私にとって、間違いなくナンバーワン文庫、出会ってよかった文庫、人生変っちゃうかもしれないね文庫だった。

 その他、ちくま文庫から出ている野口晴哉先生(←もう、勝手に先生呼ばわり)関連の本も、私にとっては大変に影響力があり、「目からウロコ」どころか、「全身で脱皮」、というくらいの衝撃を受けた。


 では、何がそんなに影響力大で衝撃的だったか。

  ―「整体」というのは究極のところ、何にもしなくても「快」であること、何も考えなくても「快」を感じられるようになること。
 

 あ、それもそうだな、とすぐに納得はできたのだけれど、これって考えてみれば、ものすごいことだ。
 
 そうなるために、そうであるために。
 断然、生きるってことが、もっと力強く、もっと有意義で、もっとありがたく、楽しみなものになってくる。
 そして、その先の死さえも。

 
 長年、脅され続けることに疑問を抱いていた。  
 「良くなるため」のはずが、脅され、ビビらされ、結局、心身ともに萎縮してしまう。
 恐怖と不安にさいなまされ、背負わなくても良い苦しみを自ら進んで背負い、押し潰されそうになりながら生きてゆくこと。

 これで本当の「快」に近づけるのか?
 いつも不安げな顔をして、誰が喜ぶのか?
 
 
 だから、やめた。
 勝手に背負うのをやめた。
 そうしたら、楽になった。
 あんなにたくさんあった怖いものが激減した。

 うん、間違いなく絶対、この方が体にいい。

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