これまだ読んでいない本。
 ぜひこれから読みたい本。

 ここのところずっと考えていることがあって、そしてつくづく、うーむ、野口晴哉先生ってのは、やっぱりタダモノではなかったのだぁと、しみじみ思ったもので。

 繰り返し記していることだが、野口晴哉先生の最も稀有で素晴らしい点は、宗教家にはならず、宗教団体もおこさなかった点だと思う。
 
 それは単に「短絡的な金儲けに走らなかった」という観点から、そう思うのではない。
 伝記によれば、野口先生は自らの整体術や、株の動きの天才的な読みによって、さんざんお金は儲けていた。
 施術を希望する人から施術料を得るのは、お金儲けのためだけではなく、これだけ払ったのだから治るはずだ、と思い込ませる目的があったと、何かで読んだ記憶がある。
 意識の力、思う力、それが肉体に影響を及ぼす。
 なるほど、それは確かに野口先生の論理に合致する。

 
 これも繰り返し記していることだが、野口晴哉先生ほどの能力とカリスマ性があれば、宗教団体の1つや2つおこせただろうし、成功したに違いない。
 なにしろ野口晴哉先生の活躍した時代は、多くの新興宗教が生まれた宗教ブームのさなかだったし、時代の潮流も後押しして間違いなく大成功したと思う。

 なぜ野口晴哉先生は、終始「整体」に徹したか。
 
 そこを考えれば考えるほど、野口晴哉先生の、力強く気高い精神性に感動してしまう。

 …と、こんな風に記すと、ものすごい信奉者みたいだけれど、そこまで熱心なファン(?)というわけではなくて。
 ただ、ワタクシにとっては、ここ数年で最も衝撃の出会いだったし、最も影響を受けたのは事実で、ふと心細くなった時、野口晴哉先生の存在自体が、1つの大きな支えになっている。


 うん、今、ふと、心細くなっている。 

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