あ、ワタクシは宣言していません。
 気だて? 
 良いか悪いかなんて、自分では分からないのではないかしら? 
 だって、自分の事を、気だてはわりと良い方です、だなんて自己紹介する人、いないものね。
 だけどさ、うん、確かに、気だてがいいって、何よりも大事なことだ。


 香山リカ著「『気だてのいいひと』宣言!」を立ち読み。
 
 なんだこの表紙のイラストは、気だてが良いものの地味で目立たぬ女性の感じはなんだこれは…と思ったら、くらたまさんによるイラストだった。

 頑張れば成功するとか、努力しつづけ思い続ければ夢が叶うとか、こうすればキラキラするとか、あーだこーだあーだこーだ、に対するアンチテーゼ的な内容で、ほほういいところ指摘するねぇさすが精神科医と、大変興味深く面白い内容だった。

 そうだよなぁ、そもそもさ。
 いいじゃないか、気だてさえ良けりゃ。
 現状を受け入れて、淡々と、そしてニコニコと。
 それでいーんだよなぁ。
 なんでそんな単純で真っ当で素敵な事、忘れてしまったのかしらワタクシたち女の人は、と反省。

 とはいえ。
 ううぅ頭がクラクラするぜぃと思いつつも日経ウーマンを立ち読みしてしまったり、勝間和代さん本を興味本位でチラ見してみたり、その他あれこれ、人生頑張れ、輝け女、愛も夢も美もお金も全部思うままに…あーだこーだ記している本を目にすると、むむむ!これはもはやのんべんだらりとニコニコして生きているだけではイカンのではないかと、すごく焦ってしまう。

 そして、結局、焦ってもどうにもならなくて、置いてきぼりになった気がして、どんより。
 
 
 さて近頃、めっぽう挫折感が著しいので(なんだそれ)しょっちゅう記しているけれど、努力しつづければ夢が叶う、ということに対して香山氏が指摘していたので、おおう!と嬉しくなった。
 要するに、なんやらかんやらが叶たり成功したりした人たちだからこそ発言(発信)できるわけで、そうなると必然的に「努力し続けたり思い続けていれば必ず実現する」ということしか述べないわけだ。

 ものすごく強く思い続けて努力し続けてもダメだった人の方が圧倒的に多いのだけれど、そうしたハナシは表に出てこないので、上記のようなオメデタイ発想が「真っ当」なハナシとしてまかり通る。
 
 超がんばってもダメだったってことなんて、ざらにあるわけで、それが普通なのだから。
 頑張り方が足りない?思い方が足りない?
 こうした言い分は、自分自身を鼓舞したり内省する際には使ってもよいけれど、間違っても人に対して使うもんじゃない。そりゃ気だてが良くないってなもんだよ。

 
 うわぁ、ワタクシ腐ってる? ひねくれてる? だからダメ?
 んまぁー、せめて気だてよくいきたいもんだね。
 ニコニコして死にたいもんだね。うん。 
 

 …夢なんて叶うかアホ自分。 

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