東京右半分

2012年3月26日 読書
 都築さんの素晴らしい本が出た。
 素晴らしいので6,300円もします。でも素晴らしいから適切な価格です。
 
 とりあえず立ち読み。
 分厚くて内容も濃いので、立ち読みは不向き。
 昼休みにラブドール工場の写真を凝視しているところを誰かに見られたら…
 …っておそらく、ラブドール工場だなんてすぐには判別できないだろうから、まぁ大丈夫だけれども。

 
 都築響一さんの著作がとても好き。
 写真も好き。
 真っ直ぐな好奇心が心地良い。
 真っ直ぐな好奇心ってのには、愛が満ちている。
 愛が満ちていないと、好奇心って球は真っ直ぐ飛ばないのだ。
 

 ルポタージュの冷静さを終始保って、とうてい冷静ではいられないようなセカイに入り込んで行く。奥の奥までディープに入ってゆく。
 都築さんの著書で、ワタクシはとうてい普通は入ってゆけないような場所へ一緒に入り込んで行く。
 探検みたいな読書体験。

 ぎょっとするような驚きだったり、ハッとするような衝撃だったり。
 でも都築さんの文章と写真で、たとえ対象がとうてい理解できないものだったとしても、揶揄したり見下したり変に持ち上げたりする気持ちにはならない不思議。
 マジックのような読書体験。
 すごいなぁ、と、思う。
 

「東京右半分」というタイトルがまた素敵。
 表紙の写真も素敵。

 さて、どうしますか自分。
 分厚さと価格と。そのうち文庫になるのを待つか…
 でも、文庫だと写真が小さくてねぇ
 都築さんの著書の難点は、素晴らしすぎてボリュームがあるので価格もボリュームがあるという点だ。嗚呼。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索