たぶん、複合的な要因により、なんだかわからないけれど、ふと、昨年の初めくらいに「脱皮」した。ような気がしている。

 いや、もういい年なので、人より遅れてなのか、人それぞれなのか、それも良くわからないけれど、ともかく、脱皮する年齢だったのかもしれない。

 蛇の皮は苦手なので(蛇皮柄のバッグを持っている人がいると、目をそむけ、そこを避けるくらい苦手)、蛇ではなくて、蝉の脱皮と考える。
 
 琥珀色の蝉の抜け殻って、不思議なことに、気持ち悪いと感じない。
 美しい。

 
 あんまりな状態だった若かりし当時、戻りたいなんて決して思わないけれど、ああ、あの時が今に間違いなく繋がっているんだなぁと感じるようなエピソードが増え、結果、それが、悪くない、というハナシ。

 妙なもんですね。黒いものは黒いままで、石ころが黒曜石に。
 錬金術的な作用で、良く見ればブラックバロックパール。

 
 でかけようとしたら、合うコートがない。
 捨てずにいた、かなーり昔のコート、時代遅れかもしれないけれど、今の私の衣装に合う。
 実は丁寧にしまってあるのだ。
 だから、久々に、ひっぱり出してみようと考えている。
 
  


コメント

椿美
2016年2月7日17:00

こんにちは 時々読ませて頂いています。この日の文章はとても感銘を受けました。そうですね。モノには錬金術はありえないけれど、人は錬金術的に変わるかもしれませんね。戻りたいなんて思わない経験を多くした人のほうが、色々変わるのかもしれません。悪くない、というハナシとのこと。よかったですね。

準カカオ純
2016年2月15日22:41

>椿美さま
はじめまして。コメントをありがとうございます。近頃は日記の更新が滞りがちなもので、お返事が遅くなりごめんなさい。

共感してくださり、ありがとうございます。
大人になってしまうと(ある程度の年齢に至ると)、変化や成長は止まってしまうのだと、子供の頃には考えておりましたが、実際にはそうではない、より複雑に繊細に人それぞれに変化するものなのだなぁと感じております。

経てきた物事、時間を全てひっくるめて、人の養分になるようですね。

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